20060923

MAMIYA35 Ruby Standard

マミヤのMamiya35 Ruby Standardの修理です。
マミヤというと中判というイメージですが、実は1980年代まで一眼レフも含めて35mmカメラも作っていました。

特に、レンズシャッター式の一眼レフカメラでは結構がんばっていたようです。
今では中盤の一眼レフはほとんどがレンズシャッター式なので、このころのノウハウがものを言っているのかもしれません。

さて、このカメラはレンズシャッター式のレンジファインダーカメラとしては、特に特徴のあるカメラではないのですが…しゅっとしたデザインはまぁまぁ悪くはないのですが、どこか垢抜けない感じもします。
全体としてはスマートな感じが好ましいのですが、細かいところがあとちょっと何とかすれば、と思ってしまいます。

この固体は、お約束とも言える、シャッターの羽油でした。
分解して清掃し、外観もきれいにして完了です。

どういうわけか、マミヤのカメラの露出計は壊れているものが少ないです。
おそらくはセコニック製だと思うのですが、同時期のヤシカのカメラと比べると、壊れている確率が少ないような気がしますね。

Fujica 35-SE

富士の初期の35mmカメラです。

非常に端整なデザインだと思います。
巻き上げレバーを底面に、巻き戻しクランクを側面に配置し、上面にはシャッターボタンしかありません。

その割には殺風景ではなく、四角いボディが際立ち、いいプロポーションだなぁ、と思います。

さて、この個体は、底部の巻き戻しボタンが外れていました。

まぁ、これくらいなら、ちょっとボタンをはめ直すくらいでいけるだろう、と思っていたのですが…

ボタンの根元のネジ部分が折れていました…
しかもそれを受け止めているのはボディを貫通する長ーいシャフト。
上から下から分解する羽目になってしまいました。

巻き上げ機構が底面にあるため、ファインダー周りは大変余裕のある作りになっています。
おかげで時代の割には、大変見やすい、合わせやすいファインダーです。

このカメラのシャッター、というかFujica35シリーズの(すべてではないですが)特徴として、1/1000まである、CITIZEN MLTというシャッターの搭載があります。
Fujica以外ではあまり見かけないシャッターです。
シチズン独特の「キュンッ」というシャッター音が、その大柄なボディとあまりにも似合わず、おもわず笑ってしまいます。