20050830

Nikken Flex たぶんII型?

その後の調べてみたところ、このNikkenFlexはII型のようです。II型にもバリエーションがあるようで、そのうちのどれかはわかりませんでしたが、おそらく1952年以前のモデルでしょう。
そのシャッターの修理です。

予想通り、チャージレバーを押さえるカムが曲がっていました。曲がりを修正して…チャージされるようにはなったのですが、相変わらずシャッター羽根が半開きです。よく見ていくと、チャージレバーが戻りきっていない…セルフタイマーとの連結部分も曲がっていました。

それにしても薄いプレス部品の多いカメラです。
どうやったら曲がるかというと、シャッターが開いたままセルフタイマーをセットしようとしたり、無理矢理チャージレバーを戻そうとしたりすると簡単に曲がってしまうようです。

各部の曲がりを修正し、ガバナーブロックに軽く注油するととても軽快に動き出しました。簡単な構造のシャッターなので、これだけで軽快に動いています。調整は部品を曲げて行います。割り切った構造ですが、今となってはかえって苦労しません。

動かなかった前板ですが、こちらもやはりピント調節ノブのネジのゆるみでした。

ネジを締め直すと前板が動くようになりました。
が、ちょっと動きが変です。上から見たとき、左右均等に前後してくれません。どうもノブのある側のカムと前板がうまく連動していないようです。

また、巻き止めのカウンターがリセットされないのでどのみち側板ははずさなければならないようです。このときに前板カムも調整しましょう。

このカメラ全体にいえるのですが、プレス部品全般が薄いです。そのおかげでこのタイプの二眼レフとしては重量が軽めです。二眼レフは持ち歩くのがおっくうになりやすいのですが、これならまだ気軽に持ち歩けますね。

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