20060120

αショッッッッッッック!!!!!!

ほんとにショックです、、、;;

http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2006/0119_04_01.html
http://bcnranking.jp/flash/09-00005995.html
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060119da001da

コニカミノルタが3月末を持ってカメラ事業、フォト事業より撤退するとのこと。
要は写真とは関係ない会社になるって言うことみたいです。

前々から規模縮小という話もありましたし、そろそろ撤退もやむなしかというような噂はありましたが…
こんなに早く、そして完全な形での発表になってしまうとは…

私はミノルタには特別な思いがあって、このニュースには筆舌に尽くしがたい思いがあります。


私の父親も写真を撮るのが好きなのですが、その父親が使っていたカメラがminolta SR-T101でした。
しかもブラックのかっこいいやつ。

私の成長はそのSR-T101によって記録されました。
私にとってのカメラの音と言えば、SR-T101のシャッター音です。

そしてそのSR-T101が私の初めて使う一眼レフになりました。
このカメラには露出の基本をたたき込まれました。

初めて自分の一眼レフとして手に入れたのは父親に買ってもらったMINOLTA X-700です。
とても気持ちのいいカメラで、未だに私のフェイバリットランキング一位です。
このカメラにはシャッターを切る快感を教わりました。

仕事にも活躍してくれましたが、快感じゃ仕事はできず、泣く泣くEOSやNikonに浮気しました。

初めて自分で買った一眼レフは中古のα-9000でした。
あまり使い勝手は良くないカメラでしたが、それがまたかわいくもあり、そしてとてもかっこいいカメラでした。
このカメラではカメラの性能の進化を体験しました。

EOSやNikonに浮気していた自分をミノルタに引き戻してくれたのはα-807siでした。
正直ミノルタじゃ仕事はできないかなぁ、、、なんて思っていたんですが、目から鱗でした。

見やすいファインダー。
切れのあるシャッター。
カメラのあるべき形が高次元で実現されているなぁ、と。
これに比べたらEOSなんてカメラの形をした家電だ、位に思います。

やるじゃんミノルタ。


コニカにも。

初めての自分のカメラはさすがに一眼レフじゃなく、ジャスピンコニカKONICA C-35AFでした。
なーんにも機能はありませんが、いつも出かけるときはお供で、修学旅行に二度持って行きました。

でも、一眼レフがほしくなってしまったのもこいつのおかげです。

初めて分解したのもこのC-35AF。

クラシックカメラでもちゃんと写り、しかもとってもよく写ることを知ったのはKonica S2でした。
このS2のHEXANONからクラシックカメラの泥沼にはまっていくのでした。


世間的に見ても、日本最古の写真総合商社(六櫻社→小西六→コニカ)であり、日本で初めて印画紙やカラーフィルムを商品化したり、世界初のオートフォーカスカメラ(C-35AF)を作ったり。
世界初の分割測光(SR-T101)、世界初のシステムAF一眼レフ(α-7000)を実現し、最高の測光技術を持ち世界唯一(たぶん)のカラーフラッシュメーターを生産するという、これらの会社が写真業界から撤退するというのはとても惜しいことです。

どれもデジタルにはついて行けない、生かせないと言うことなんでしょうかねぇ。


ちょうど先頃ニコンが銀塩写真事業を大幅縮小
http://www.nikon-image.com/jpn/news/info/info060111.htm
というニュースもあり、寂しい限りです。

カメラも家電なんですねぇ…
銀塩写真はこれから嗜好品、という方向になっていくんでしょうかねぇ…


仕事で使用しているILFORDの印画紙もラインナップ縮小が続き、先行きが怪しくなってきたため乗り換え先を探さざるを得なくなってきています。
店頭ではもう販売していないとも聞きますし。


そんな中、心強いニュースが。

http://fujifilm.jp/information/20060119/index.html
フジフィルムが
銀塩写真を中心とした感材写真事業を継続し、更なる写真文化の発展を目指す
と発表しました。

人間の喜びも悲しみも愛も感動も全てを表現する写真は、人間にとって無くてはならないもの
銀塩写真は、その優れた表現力・長期保存性・低廉な価格・取扱いの手軽さと現像プリントインフラが整備されている点等でデジタルに勝る優位さもあり、写真の原点とも言えるもの

感動です。
泣けてきます。


趣味で続けている人にとっては、今後この趣味が楽しめなくなる、っていうのはとても悲しいことです。
仕事じゃないからコストや効率なんて関係ありません。
たとえものすごくお金のかかる趣味になってしまうとしても、絶対になくなってほしくありません。


そういえばこのblogのタイトル、SILVER CHLORIDEは直訳すると塩化銀、つまり感光素材としては銀塩のことなんです。
もちろん本家のSilver Chlorideもです。
本家はデジタルネタばっかりですが…

がんばれ銀塩!

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