20060302

Canon7sとCanon35mm/1:2.8

キャノン7sと35mmの修理を依頼されました。
とてもきれいな状態なので、ちょっと緊張します。
とてもきれいなのですが、、、距離計の調整と、レンズのコバ塗の剥がれの補修が必要でした。

コバ塗の剥がれは中古店ではよくバルサム切れと混同されています。
本当にバルサム切れなら光路内の不具合なので写りにちょっと問題が出る可能性がありますが、コバの剥がれは難しい光源状態でなければあまり影響ありません。
しかし、レンズを前から覗き込んだときは、バルサム切れより、コバの剥がれのほうが良くわかります。
そのため、評価の対象となってしまうようです。

ということで、コバの再塗装を行ってみました。

たいていの場合、エナメル系の塗料が使われているようです。
剥がれが発生するような状態の場合は爪などで簡単にはがせます。
再塗装の前に古い塗料をはがしますが、溶剤などではがすより、爪などではがしたほうが手間もかからず、きれいにはがせます。

再塗装にはウレタン系の塗料を使用しました。
これは単に手持ちの都合です。

はみ出したところをふき取り、乾燥して完成です。