20051016

PRIMOFLEX VA

東京光学(トプコン)の1955年発売の二眼レフ、PRIMOFLEX VA型です。

見た目はふつうの二眼レフですが、東京光学が作るとさすがに高級感があります。
実際結構な高級モデルだったようです。

オートマットではありませんが、結構凝った機構が内蔵されており、シャッターボタンと連動した巻き止め解除、二重露出防止機構、その機構の解除もできて多重露出も可能となっています。

おもしろいのが、ファインダーにも絞りがついていることです。
一眼レフでは、絞り込みの操作ができる物が多く、ボケ具合や被写界深度の確認ができるのですが、二眼レフでは開放で見るのがふつうでした。
でもこのカメラは絞り込んでみることができるのです。
でも、二眼レフで絞った状態を確認できるとは思っても見なかったので、果たしてこの機能にどれほどの実用性があったのかは疑問ですね。
どうせ大きなパララックスもありますしね。

さて、この個体では巻き止めの解除が不調でした。
カウンターか割板の動きがスムーズではないのが原因だろうとは思うのですが、これを確認するためには側板をはずさなければなりません。
それには皮をはがさなければならず、非常に面倒です。

おまけにこの個体、非常にきれいで、皮をはがすのは躊躇してしまいます。

そこで、巻き上げノブをはずして、すきまから注油してみようかと思いました。
結果うまくいったようです。

このVA型からレンズがTopcorになりました。
一般的なテッサー型ではなく、トリプレット型だそうなのですが、Topcorの銘を冠しているので、写りがどうなのか非常に興味がありますね。

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