以前修理したRICOHのS-2ですが、その後再びシャッターが不調になってしまいました。
これを機に、シャッターをオーバーホールすることにしました。
じつは、この個体の絞りは、羽根油で固着していたところを無理に動かしたらしく、8枚中3枚が破損していましたので、それも交換しましょう。
さて、徹底的に分解です。
絞り羽根をいただくため、もう一台のS-2も同じように分解です。
以前分解S-2ですが、やはり羽根の根元まで油がまわっていました。
シャッターケース自体にも油がにじんでいます。
これらはきれいに洗浄してあげなければいけませんね。
ついでですので、もう一台の方もオーバーホールをすませておきました。
以前も書きましたが、このS-2は、シンクロタイミングが切り替えられず、また、セルフタイマーが使えませんでした。
シンクロタイミングの方は、レバーのクリックバネがはずれていました。
セルフタイマーは、ガバナーの稼働、不稼働を決めるカムの固着でした。
これらを修正し、完了です。
シャッターの組み立てにはちょっとコツがいります。
羽根はただ乗っかっているだけですので、ケースに収めるときにはダボがはずれないようにしなければいけません。
ショックを与えてもいけませんし、傾けてもいけません。
こうしてオーバーホールしてやるとさすがに快調です。
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