JPPSの林さんから依頼されていた、RICOH Caplio RR-30のピンホール改造に着手です。
ズームレンズ付きのカメラを改造するのはこれが最初になるのですが、沈胴式の鏡筒を持つ、CASIO XV-3と勝手は同じような物だろうという割と甘い見通しで着手してしまいました。
ズームレンズ付きの物を改造する場合、ピンホール化してしまった場合はズームは無用なのと、なるべく鏡筒全長を短くしてケラレを防ぎたいので、沈胴したまま固定したいと考えていました。
その場合問題となるのは、いかにしてズームエンコーダーをだますか、ということです。
ズームレンズ付きのカメラの場合、たいていはズーム機構にエンコーダーがついており、これがレンズの動きを監視して、ちゃんとレンズはのびたか、ズームしているかという判断をしています。
鏡筒を固定するとしてもエンコーダーのセンサーを殺してしまうと、カメラはズームの不良が発生したと判断し、エラー表示をして動かなくなってしまうのです。
で、センサーを生かしたままズームさせないい方法を考えました。
このカメラ場合、というかデジカメの多くの場合、ズームエンコーダーはレンズの起動しか監視しておらず、その後のズーム動作はモーターのパルス数だけをカウントして動いているようです。
なので、XV-3と同様だろうと考えたわけです。
というわけで、ズームカムを連動しないようにして接着してしまい、エンコーダーカムだけを連動するようにしてしまいました。
フォーカス群を除き、レンズはすべて取り外しました。フォーカスユニットを取り外すと、フォーカスエラーが出る可能性があるので、レンズだけをはずしてそのほかは残しました。
そして、ピンホール板はお約束のメカシャッターの位置です。
どうやらうまくいったようで、順調に作動を始めました。
が、ズームスイッチを押してしまうととたんにエラーになってしまいます。まあ、撮影時にはさわらないように、ってことで。
このカメラの場合、ちょっとメカシャッターの位置が前のようで、思ったより画角が狭くなってしまいました。そのぶん、F値も思ったより小さくなってないようです。
焦点距離は目測で6~7mmくらいでしょうか。
残念ながらF100は切れませんでした。
早速写してみたところ…
1/2.5インチという小さなCCDのため、解像度を危惧していましたが、思ったより解像感はいいです。今までと変わらない感じです。
それより、ISO800という高感度を使えることや、割と写りのいい動画など、結構遊べるカメラに仕上がりました。
そう、今回は動画も撮影してみたんです。
これです。AVI形式です。
おなじみvaasaです。
ピンホールの動画なんて、ちょっとおもしろいじゃないですか!
改造の詳細、試写結果は後ほどホームページにアップします。
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