RICOHのAUTOHALF Sです。
1965年の発売で、二世代目のAUTOHALFとなります。裏蓋はヒンジ式となり、セルフタイマー付きで、AUTOHALFの完成形といえるモデルでしょう。
巻き戻しはラチェット付きのクランクになり、フィルム感度も400まで対応で、初代の不満点は解消されましたが、少し大きくなりました。
初代のあの薄さも捨てがたい物があります。
さて、このAUTOHALFはモルト(遮光用のスポンジ)がべたべたでした。
AUTOHALFに限らず、この時代のカメラのモルトはほぼすべて加水分解してベタベタボロボロになっています。
AUTOHALFの場合、始末が悪いのがモルトは溝状のところについているのではなく、平面部分に大きく貼り付けられていることです。つい手で触って手がベタベタになってしまったり、フィルム装填の際にフィルムについてしまったり、圧板についてフィルムを駄目にしてしまったり…
ほんとに始末が悪い物です。
そのままうまく装填できても光線漏れの原因にもなりますしね。
で、交換というわけですが、こんだけの面積のモルトをはがすのは正直億劫です。
貼るだけなら平面なんで楽なんですけどね。
そうも言ってられないのでどうにかこうにかはがして交換です。
こういった大きな面積のモルトを貼る場合、現物合わせだと不格好になりやすいので、私の場合は型紙を作っています。
厚紙で寸法を合わせておき、それをモルトに当てて切り抜いてやると、ぴったりのモルトができます。
面積が大きいので、薄目で目の粗いモルトを使用するのがコツです。
厚い物や、目の細かいモルトでは縮みづらいため、裏蓋を閉めるのがきつくなります。
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