20120320

ハッセルブラッド500C/M修理

ハッセルブラッド500C/Mの修理です。

なかなか綺麗なのですが、レンズが外れません。
これ、ハッセル使いの人ならわかりますよね。やっちゃったな、ってやつです。

レンズはずして終わり、ということもありえるのですが、一応預かって点検、メンテナンスしました。

全体的にすごく綺麗なのですが、ボディが特に綺麗です。
よく見てみるとボディは1985年製造、フィルムバックは1968年製造でした。レンズもバックと同時期のものでしょう。
どっちかというと、ボディだけが新しいです。

早速レンズをはずし、正常なシーケンスに戻して装着、作動させてみると…コッキング停止動作、フィルム送りに問題がありそうです。
遮光版もシャッター切った直後ではきちんと閉まりません。

早速分解です。

レンズシャッター一眼レフということもあり、また、設計の巧さもあり非常にシンプルなボディです。
遮光版の駆動関係を追ってみると…よくあるゴムダンパーの問題ではないですね。
駆動バネが折れていました。
割りとある故障のようです。

外周端と中心の折り曲げ部分が折損していました。
新たに折り曲げて対処しましたがこのバネをどうやってケースに戻したらいいやら…
昔子供のころ、チョロQのゼンマイを伸ばしたり切ったりして速くする改造がありました。

そのときも四苦八苦、時には手を切ったりしながら戻した記憶があります。

どうにか戻して次はフィルム送り。
スタートマーク合わせも、カウンターの自動復元もないのでこれまた非常にシンプルなフィルムバックです。
こちらは清掃と注油で完了。

最後にレンズ。
絞りの面にカビがあったので分解。
レンズシャッター内蔵の割には分解性はいいです。
各ネジが非常に固いですが。

中はきわめてシンプル。
でも、とてもよく考えられています。
それを包み込む外装もとてもシンプルなんですが、メカメカしいところがありません。
さすが北欧デザイン。




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